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劇団だっしゅ「ID」追憶日記

劇団だっしゅ20周年記念公演、「ID」無事に終幕致しました。
すでに1ヶ月経とうとしておりますが、ちまちま書き連ねた追憶日記を。
長文ですので呑気にお付き合い下さいませ。

そうなんです、劇団だっしゅは今年で20周年なのです!
私が関わって、団員になってからはまだまだ日が浅いのですが、小劇場を主として活動している劇団で20年というのはなかなか長い方だと思います。
歴代の先輩方が繋いできたバトンを、よりよい形で渡していきたい思った所存でございます。

今年も、池袋演劇祭へ参加することになっておりまして。
http://www.ikebukuroengekisai.jp/

その前夜祭であるCM大会にて、我らが劇団だっしゅの精鋭たちが頑張ってきてくれて、見事「サンシャイン特別賞」受賞!!
その様子はこちらから動画で観られます♪
http://www.ikebukuroengekisai.jp/cm/
(“予告編”のはずの大会だけど、今回の芝居本編とはかすりもしない内容だけどね…)

さて。
今回、チラシに記載されたテーマは「詐欺」。
そして、それと同じくらいの比重で描かれたのが「在日」でした。

また、センシティブな題材を取り上げたものだと思います。
大手のメディアでは取り上げることが難しい題材。
ある程度小規模でアングラであるからこそ取り扱えた題材。なのかもしれません。
そして、「社会派」を自称するだっしゅであるからこそ、目を背けてはいけない題材だったのかもしれません。

いわゆる「オレオレ詐欺」…新名称「母さん助けて詐欺」を仕掛けている詐欺グループの若者たち。
その末端に属している、在日の勇司とその家族、恋人を取り巻く、日本社会での職業差別や結婚の差別。

指定暴力団のトップのかなりの割合が在日外国人であること、その稼ぎの多くは北朝鮮からの薬物輸入、それに次いでの収入がこういった詐欺によるものであること。
その構成員や、詐欺をはたらく若者たちの中にもかなりの割合で在日外国人がいること。
その根源には、まっとうな職につくことが難しい、日本社会の闇があること。

そして、それを報道しようとしても大きな力によって握りつぶされ、表立って問題視されないといいうことも。

今回の作品を通して、初めて向き合って考えた内容もたくさんありました。

もちろん、真面目に誠実に仕事をしていいらっしゃる在日外国人もたくさん居ます。
むしろ、日常で私が接する機会がある在日外国人なんて、ほぼそういう人ばかりです。
でも、そんな友人たちも、表には出さなくても心ない差別で苦しんだりもしているのかもしれない。
「日本人だから」「在日外国人だから」なんてくくりではなく、個人と個人。人と人として向き合って、接して行かなければいけないなと思いました。


今回、私は詐欺グループの一員、丸山梢(通称「丸ちゃん」)を演じました。
詐欺グループにいる女性は2人、もう1人のさおりちゃんと区別化できる、というところを念頭においての役作りをしました。

結局、「衣装、ヒョウ柄で」という演出家のひとことから、バブルの気配も引きずりまくっている、ケバ系のビジュアルが完成しました。
…つまるところ、「若者」ではないよねー。なんて思いながら。

ボディコンワンピが映えるように、そして端的に「女」を武器に生きている人であることがわかるように、胸もかなり盛ってセクシー路線で頑張りました。
日頃の私を知っている方からしたら、まるで別人な外見だったみたいです。
喋り出すまで私ってわからなかった!
最後までわからなかった!という反応までありました。やったぁ。
丸山ピン

詐欺シタッパーズ

詐欺本番中

詐欺グループ団体

詐欺グループは1人1人の個性もさることながら、「団体」として、「徒党感」を大事に稽古を重ねました。
本当にこんな感じに悪いヤツラがつるんで詐欺を働いてるんだろうな。と感じていただければと思いました。

丸山のグループ内の役割は、高齢者を相手に架空請求ハガキを送りつけ、それに対応する役所から依頼された会社の人間を装っての電話対応。
そして、お局ポジションとして、若いコたちを教育したり。
詐欺に使う電話を手配したり。
ターゲットの個人情報をデータ管理したり。
してたと思います、たぶん。

台本には書かれていなかったのですが、台詞はないけど舞台上にいる長いシーンがありまして、その間の行動を作っていったらそうなりました。

主な見せ場は、その詐欺の電話の長台詞になるわけですが。
今回かけていた相手の「小沢タエ」さんというおばあちゃん(もちろん私の電話の相手として存在するだけで、実際に舞台には登場しません)がもう1人の相手役。
そういうつもりで、長い電話のシーンを作っていったら、稽古の中盤でタエさんに愛着が湧いてしまって、お金をだまし取ることの罪悪感なんか芽生えてしまってダメだった。
いちいち相手に同情なんてするわけもなく、あくまでカモとしてせせら笑ってる、人間の腐った感じを出さなきゃいけない詐欺グループだったのに。

だから、詐欺グループとしての結末が、それぞれ悲惨なものであったのは演じていて苦しくはありましたが。
やっぱり悪いことをしている人は、その報いを受けなきゃいけないと思うので
お年寄りとか、弱い立場の人のお金をだまし取ってせせら笑っている丸山たちは、その罰を受けるべきだと思うので、あれでいいと思っています。
(あ、坂口さんはこの物語の結末の時点では別に悲惨ではないか。でもあの人は、内面はとっくに修羅ですものね。幸せではないでしょうね)

で。丸山とコンビのさおりちゃんが借金のカタに風呂屋に沈められてしまうシーンが私の最終シーンとなったわけですが。
本来だと、あの後にもうひと活躍あったみたいなのです。
さおりちゃんを助けだすために、丸山と手塚で坂口にはたらきかけて…という流れが。
(手塚がラストシーンで「坂口に弱みでも握られてるのか?」を問いかけられるのはソレのことです)

でも、全体のお話の尺の関係でそのエピソードはカット。
着地点が無くなってしまった丸山に与えられたのが、最後の「めんどくさ…」の台詞だったのです。
あれは「さおりはここで終了。また新しく詐欺グループに若い女の子入れなくちゃ。探すのも教えるのもめんどくさいな~」の「めんどくさ…」でした。

それを端的に表すのは難しくて
後で聞いたら、私のお客様でもきちんと伝わったかどうかは半々くらい。
まだまだ未熟です。

主人公の勇司の結末からしてとても悲惨ですが
その後味の悪い「ツメアト」を、見ていただいた方の胸に残してもらって
この問題をどこかで考え続けて貰えたらいいな―と思います。

ハッピーエンドだと、問題そのものが置き去りになってしまうことがあると思うので。

詐欺グループ以外とはほっとんど絡みがありませんでしたが、その分詐欺グループ内での密度はとても濃い空気が作れるようになりました。
犯罪者なんだけど、罰せられるべきなんだけど
ちょっと…「かっこいい」グループになったんじゃないかな?と思います。


そして、今回の舞台は途中のハプニングも多くありました。
それをフォローしてくれて、乗り切ることができた、力強い客演さんやスタッフさんにとてもとても感謝しています。
ありがとうございました。

もちろん、ご来場くださったり、応援してくださった皆様にも。
本当に、ありがとうございました!!
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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

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舞台出演情報

【客演情報】
劇団五○鬼(ごじゅっき)
『なんどのあわせ』

2017年11/23(木)~28(火)
北池袋新生館シアター

詳細は追って告知いたします。

プロフィール

みみね

  • Author:みみね
  • 本庄 美峰
    (ほんじょう みみね)
    6月10日生まれ、双子座B型。

    日常的なつぶやきはTwitterにて。
    アカウント【_mimine_】でやっております。

    フリーのMC・ナレーター・声優として活動中です。出演依頼、受付中!
    2010年2月1日より、劇団だっしゅの劇団員となりました。
    舞台出演も、精力的に頑張っていこうと思います。

    週末・祝日はキャラショーの「おねえさん」として、全国のステージに出没してます☆

    スパム的なコメント、公序良俗に反する宣伝コメントは削除させて頂きます。ご了承ください。
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