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まとまらない追憶。

劇団だっしゅ第18回本公演
「ペンション尾根2号館~誘引速度アップアップ!!」
無事、公演終了いたしました。

ご来場いただいた皆様、応援してくださった皆様、支えてくださった皆様、
本当にありがとうございます。


日常に戻りつつ、覚書的に追憶。


今回、私がだっしゅの劇団員になって初めての公演でした。

とはいえ、実は団長の頭の中では、今公演に私が出る事はかなり早めに内定していたらしく(劇団員になると決める前から…)、今回の「小倉美保」という役は、私に当てて作っていただいた役でした。
作品そのものは10年前に上演された番外公演で、だっしゅの「社会派」という枠をとっぱらって、ネタ率増し増しで公演時間も休憩はさんで3時間という、とんでもない作品だったみたいです。

それを、今回は現在いる劇団員の人数に合わせてがっつり再構成。
その際、本来2人だったテロリスト「赤い蠍チーム」が3人に増えて、その増えた1人が小倉美保だったというわけです。
CIMG2544.jpg

最初から、「小倉は美峰に当てて書いた役だから。そのまんまのお前でやってくれればいいから」と言って頂いていましたが。
団長から見た私という像がどんななのか、そして私自身が抱いている「私」のイメージと、台本から受ける「小倉美保」のイメージは結構離れたところにいたわけです。

特に前半のコミカルなシーンでは、美保はボケ。
自称断然ツッコミ派な私としては、かわゆくナチュラルにボケるのは至難のワザでした…そして、たぶん結局できてなかった…。

稽古期間の大半を「ナチュラルな芝居ってどーやるの!!?」と迷走しながらの芝居作りでした。
何度もここにも書いたけれど、私の積み重ねてきた「声」を主体とする芝居はだっしゅのナチュラルな芝居からは浮くんです。
かといって、ほんとに日常そのままをやると「何言ってるかわからない」「それはリアリティじゃなくてリアル」とダメが出る。

昨年5月から言われ続けている、「リアル」と「リアリティ」です。
見世物として舞台に乗せる以上、完全な「リアルの再現」ではいけないわけです。
いかにも、リアル、でも舞台用に作られた「リアリティ」のある芝居。
コレに関しては、まだまだまだまだ修行が必要な感じです。


そして、後半の警察との(実際は警察を装ったテロリストのリーダー・鮫島なわけですが)交渉シーン。
そこから繋がる、クライマックスの鮫島に利用されていたことに気がつき糾弾するシーン。
恋人・轟に裏切られ銃を突きつけられてからのシーン…。

この辺りは、演出家からは「得意ジャンルの見せ場でしょ」と信頼をおいて振ってもらったシーンでした。
だのに、かなり手こずった。
1つ1つクリアしていきましたが、最終稽古から劇場に入ってゲネをやった頃に何故かまた後退してしまったり。
劇場に入ると、声の吸われ方などやはり稽古場と違う部分も出てきますしね。

手こずったけれど、この交渉シーンは印象に残る部分として仕上げられたみたいで、お客様の送り出しをしているときに、何人もの見知らぬお客様から「かっこよかったです!!」と声をかけていただけました。

苦手な部分の改善と、得意ジャンルのさらなる強化。
この2つの壁を与えて貰って、乗り越えながら育て上げてきた「小倉美保」。

とても、とても愛着のある愛しい役になりました。

今まで演じてきた役は、実年齢よりも若い役が多いということもあり、その作品が終わると自分の中では「分身」から「子ども」の感覚に近くなり、舞台が終わると同時に私の中から旅立っていく感覚なのですが。
美保は、今後もなんらかの形で私の中で息づいていく気がします。


それは、あて書きで作っていただいた役であるということもありますが
あまりにも、物語の中での美保は報われずに終わってしまっているからかもしれない。

美保たち「赤い蠍」はテロリストで、悪役ではありますが、自分の中の信念と正義のもとに行動をおこしています。

ラスト、美保は交渉術をはじめとした様々なことを教え込まれた「恩師」鮫島に裏切られたことを知り、自分たちの正義(≒仲間の奪還)を貫くために鮫島に反旗を翻します。
しかし、その土壇場の場面で「恋人」轟に二重に裏切られ、銃を突き付けられます。

稽古期間中、そして6回の本番で
1回も、きちんとその事実を受け止められた事はありませんでした。
台詞では、轟を説得するかのような言葉を吐いていますが。
信じられなかった。

鮫島も轟も、結局は自分の思いを遂げられずに物語は幕をおろしますが…。

美保は、きっとあの後、長い人生の多くの時間を刑務所の中ですごすでしょう。
使命を全うすることもできず、恩師にも恋人にも裏切られ、ただの1人も心を通わす相手もなく…。




自業自得ではありますが



あまりにも悲しく、救いのない小倉美保のこれからの物語。







いつか、何らかの形で…どこかに美保の救いを見つけてあげられたらな、と。
日常に帰りつつも、まだ私の中に居る美保を感じながら思います。


ただ、台本上の文字では美保を裏切り、銃をつきつける轟ですが。

それが、本心からの裏切りなのかどうかは、轟の演技と表現からくみ取るしかありません。
ダブルキャストの2人の轟は、2人ともそれぞれの表現で…美保を愛していたことは真実だったと伝えてくれていたと思います。

それが、救いかな。

また、同じ使命をもって作戦に取り組み、同じ裏切りにあった輝とも。
CIMG2557.jpg
(輝は死んだとは限りませんよね!?)


あああ、なんてまとまりのない追憶。
それだけ、この作品と「小倉美保」という役に対しての踏ん切りというか決着をつけられていないという事でしょう。


千秋楽に、集合写真を撮りました。
チームごとに撮ったりもしました。
CIMG2549.jpg

5年前の西新宿の事件から、地下に潜み作戦を遂行するために訓練や準備に明け暮れていた「赤い蠍」。
でも、きっとその中には日常に流れる穏やかな時間とかもあったんだろうなぁ。
という1枚です。


(しまった!無線機を持って写真を撮ってもらえば良かったです)
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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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No title

○○○さん>
非公開コメなのでお名前は伏せて・・・
ありがとうございます!
日常は日常でお仕事に恵まれて、楽しいです。
そして帰るHOMEがあることを、ホントに幸せに思います♪
舞台出演情報

【客演情報】
劇団五○鬼(ごじゅっき)
『なんどのあわせ』

2017年11/23(木)~28(火)
北池袋新生館シアター

nando_tirasi_omote.jpg nando_tirasi_ura.jpg

プロフィール

みみね

  • Author:みみね
  • 本庄 美峰
    (ほんじょう みみね)
    6月10日生まれ、双子座B型。

    日常的なつぶやきはTwitterにて。
    アカウント【_mimine_】でやっております。

    フリーのMC・ナレーター・声優として活動中です。出演依頼、受付中!
    2010年2月1日より、劇団だっしゅの劇団員となりました。
    舞台出演も、精力的に頑張っていこうと思います。

    週末・祝日はキャラショーの「おねえさん」として、全国のステージに出没してます☆

    スパム的なコメント、公序良俗に反する宣伝コメントは削除させて頂きます。ご了承ください。
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