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年を越す前に、追憶

劇団だっしゅPresents
THEお客様大感謝祭
「a Colony~30年前沖縄はアメリカだった…」

あらためて、ちょっと振り返ってみましょう。
あんまり間があいちゃったり、年越ししたりすると忘れてしまうこともあるしね。
まとまりのない長文ですが、よかったらおつきあいください。

今回のアトリエ公演、もともとは劇団だっしゅのワークショップから派生した公演でした。
5月に客演させてもらい、その際にワークショップやるよ~、わー是非参加します~、って話はしていました。


が、私は7月に入院&手術、その後も1カ月ほどはちょっと不自由な生活をしていたのでなかなか参加できず。
やっと顔を出せたのは9月も半ばを過ぎてからでした。

その時に団長から「出るよね?」という雰囲気の出演交渉をうけ。
アトリエ公演をやるってこともうっすらしか知らなかったので面喰いましたが、参加することにしました。
その時点から、本番がクリスマス直後なので、稽古がギリギリになって出られないことがわかっていたのに、それでも大丈夫と言ってもらえたので、ありがたく。

(ちなみに、その日にやった役は松田ではなく本田と絵里香でした~。その後、本田は代役でちょいちょい入ったけど絵里香はレアだったなぁ。)


期間的には3ヶ月半だけど、稽古日数は少なめでWキャスト。
ずーっとついて回ったのが、稽古不足による不完全な状態で本番を迎えてしまう不安でした。
今回、私にしては皆さまへのお知らせが遅くなったのはそのあたりの理由です。


今回の舞台は、沖縄。
911事件により、米軍基地のある沖縄は「テロがあるのでは」といった危惧から観光客や修学旅行客が激減。
そんな時にシーサイドホテル海綿帯(みなも)を訪れた東京からの2組の客。
ワケありカップルと、政治家とその秘書2人。

相変わらずのネタ満載でお送りしつつ、沖縄で生きる人たちの抱える熱い想い、傷、それでも明るく生きる逞しい姿を描いた作品でした。

もともとは8年前に初演だったんです。
それなのに、再々演となる今も。同じ問題で沖縄は揺れている。

しかも、劇中に「沖縄にカジノを建設して、観光資源に!」って政策が出てくるんですよ!ビックリした!
まさに先日、亀井さんが言ってたことですよね。

社会派劇団であるだっしゅは、もちろん社会問題を取り扱った題材の芝居をやるわけですが。
再演でも、再々演でも、その問題にちなんだ「なにか」が実際にリアルで起こる。
不思議ですね。
(ちなみに5月には、本番中にアフガニスタンに米軍の空爆があり、大勢の子供たちを含む一般市民の命が犠牲になった、というニュースが入ってきたのでした…凍りつきました)


私が頂いた役は、松田奈々。
(あ、ネームプレートで「松田ナナ」って私が書いちゃったのは黙認の方向で・・・だって台本の本文中は全部カタカナで書いてあったんだもーん!!)
政治家・豊田庄子の第一秘書。
ちょっと太鼓持ち的な気配はありつつも、豊田に忠実な秘書。
沖縄の人を想った豊田の政策が、地元の人々の理解を得られないことでエキサイティングしてしまう一面もあります。


ところが。


裏の顔がある。
第二秘書の本田ローズ(ちなみに、本田は本来男性で書かれた役です。Wキャストのもう一方では「本田シビック」だったんですよ)
とともに、豊田を利用してカジノとして使われる土地を米軍基地に転用しようと画策しています。

ところがところが、もう1つ裏の顔がある。
組んで悪だくみをしているかのように見える本田さえ、実は松田にとってはコマでしかない・・・。的な設定があります。

でも、そのドンデンを表現できるのはわずかな1シーンのみ。
本田にも見せていない裏の裏の顔を見せるのは、ハケぎわのわずか10秒足らずの笑みの表情のみ。セリフでの表現はありません。


これがーーー!
これが、苦労しました…
迷走しました。
珍しく演出から「そっちには行かないで」と方向修正されたりもしました。

常日頃やってる表現が、パワー120%!メリハリ命!オーバーリアクション命!!の私です。
動きを抑え、セリフもなし。表情だけで伝える「松田奈々の核」。
鏡の前で、ひたすらニヤニヤ笑うだけで何時間も過ぎていく日々でした。


他では噛んだり相方のセリフを食ったり、いろいろやらかしましたが、このシーンに関しては本番の2回が最高でした。
見守ってくれた音響さんから、「黒い炎が見えた」と最高の感想をいただけました。
単なる悪役ではなく、自分の中で燃える野心というか。
そこまで内に黒いものを持ってしまう、彼女のそれまでの人生とか。
いろいろ、凝縮して滲みだした10秒でした。

この1シーンをやれただけで、今回は非常に、非常に自分の中で大きな壁を乗り越えられた気がします。




それ以外の全般でも、私の今までの中ではあまりない、「大人の女」な役なので、立ち姿や座っている時の足の流し方などもけっこう研究。
そして、感情の上げ方も、ストレートに出すだけではない社会人の大人としての感情のぶつけ方なんかを。
頑張ってみました。
(「頑張ってる感」はやっぱりでてしまったみたいですが…)

5月に客演したときは、相方と2人っきりのシーンしかなかったので、今回は劇団員のツワモノのみなさんといっぱい絡めて幸せだった。
特に「ゆいまーる」のシーンはね。
百合さんや拓ちゃんや村さんたちの芝居が本当に良くて。良すぎて。
マトモに受けてしまうと、松田の軸がブレてしまうので、ググっと踏ん張って耐えました。

また、豊田先生との関係からも。多くのことを学びました。
豊田先生とは、実は役を深めるコミュニケーションはほとんど取っていません。
なのに、私が作って投げたいろんなパスや無茶ぶりを、的確に一番面白い形で返してくれるんです。すごい。
なかなか、舞台上で自分寄りはるかにキャリアのある女優さんと絡める機会が今までなかったので、とてもありがたかった。



そしてそして、相方の本田ローズ。いえキャサリン。
本来、男役のツッコミ役を任された、まだまだ若いみさこちゃんはどんだけ苦労したでしょう。
さらにWキャストでは松田役。

どんなキャスティングにも、役者に対する「壁」を用意してくれる団長だけど、ちょっとデカすぎる壁なんじゃ…?と思わずにはいられませんでした。

でも、頑張り屋さんのみさこちゃんはものすごい努力をして、日々成長していきました。
たまにセリフの癖や解釈や長台詞の処理の仕方なんかをアドバイスすると、次の稽古までにはしっかりと修正してきました。
修正しきれていなくても「ああ、今出来てなかったですよね!」と。
自分の耳で聞き分けられてるならだいじょうぶです。

みさこちゃんといっぱい稽古して、私自身もより深く松田奈々を作ることができました。ありがとう。
HONDAMATUDA.jpg

土日の稽古への参加が難しかったり、精神的にめっちゃ不安定になってしまったりと
なかなか芝居だけに集中するのが難しい稽古期間になってしまいましたが。

でも、やり切れました。最後まで松田奈々をあきらめませんでした。
順調な稽古期間ではなかったから、それを奮い立たせる力がわいてきたのかもしれません。

人生は、順調にいってないときこそ大きな成長のチャンスなんだな。と。
まだまだ成長できる可能性を自分に感じられたことも、とても大きな収穫でした。

この機会をくれた全てに。感謝します。
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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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舞台出演情報

【客演情報】
劇団五○鬼(ごじゅっき)
『なんどのあわせ』

2017年11/23(木)~28(火)
北池袋新生館シアター

nando_tirasi_omote.jpg nando_tirasi_ura.jpg

プロフィール

みみね

  • Author:みみね
  • 本庄 美峰
    (ほんじょう みみね)
    6月10日生まれ、双子座B型。

    日常的なつぶやきはTwitterにて。
    アカウント【_mimine_】でやっております。

    フリーのMC・ナレーター・声優として活動中です。出演依頼、受付中!
    2010年2月1日より、劇団だっしゅの劇団員となりました。
    舞台出演も、精力的に頑張っていこうと思います。

    週末・祝日はキャラショーの「おねえさん」として、全国のステージに出没してます☆

    スパム的なコメント、公序良俗に反する宣伝コメントは削除させて頂きます。ご了承ください。
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